ここからは実際に私の友人が経験した、名付けて「インロック事件」についてお話しようと思います。その友人というのは都内で小さな印刷会社を営んでいて、大の釣り好きとして仲間内でも有名でした。そんな友人がある日一人でチヌ(クロダイ)釣りに行った時の事です。車に魚を入れるためのクーラーボックスを積み込み、いつものように、彼の行き付けの釣りポイントである春海橋公園に到着。その後、釣り棹やルアー、蒔絵、クーラーボックスなどを運ぼうと車から降ろしていました。そして、ちょっと休憩するかと思った彼は、荷おろしをしていた後部座席のドアを閉めてしまったんですね。やがてジュースを飲んで一息ついた彼は、さあ不要なものは車に置いて海岸に行くかと何気なくポケットを探って車の鍵を出そうとしました。ところが、いつも自分が決まって自動車の鍵を入れている右の後ろポケットにその感触が見つかりません。あれれ、間違って違うポケットに入れてしまったかなと、今度は別のポケットを探ったのですが、やはり愛車であるホンダの車の鍵が見つかりません。もしやインロックはしていないよな?いよいよ焦り出した彼は、体中のポケットというポケットを探りつくしました。コントやギャグなんかで見るあの状態になってしまったわけです。
ついに彼は鍵を見つけたのですが、なんとその場所は車の後部座席のリヤパーセルの上でした。一瞬絶望気分に浸った彼でしたが気を取り直して鍵屋さんを呼び無事インロックを解除してもらったらしいです。
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